ムグンファ号で行く旅
ムグンファ号は、韓国鉄道後者の列車の種類。現在の新幹線KTXができる前までは日本でいう特急列車として一番早い列車であった。ムグンファ号の愛称は、韓国の花ムクゲの意をもつ。現在の愛称は1983年から。また2009年には日本の日立製作所が協力したヌリロ号が運行開始をし、ムグンファ号は序々にこのヌリロ号が代替していく予定である。
ムグンファ号の主な路線は、釜山-馬山、釜山-蔚山、釜山-大邱、大邱-馬山の4つ、そのほかに清涼里-春川路線などでも使われたりする。
今回は夜行のムグンファ号に乗車。夏にも乗ったソウル発釜田(プジョン)行のムグンファ1221号。水原駅から乗り込むことに。そうして、寝酒にコンビニで買ってきたマッコリを一杯。酔いよりも疲れで眠ってしまった。
水原→釜田
2時間位寝ただろうか、大邱で乗降客のざわめきでちょっと目が覚める。なぜか私の所にも「ここウリの席」と声をかけてくる高校生くらいの二人組。 自分の切符を見せる私。たぶん不機嫌な顔をしていたのだろう、すごすごと引き下がる少年達。しかし、戻ってきてやっぱりここですよと切符を見せる少年達。眠い目で切符を見せてもらうと、確かに同じ号車の同じ座席番号。こんな感じだ。 私達「10月8日 22:37発 ソウル→釜田」少年「10月8日 02:18発 大邱→蔚山」 最初はダブリ販売かと思ったが、簡単な事。今、大邱発車時の時刻は10月9日の2:18。少年達は前日の切符を持っていることになる。これは夜行列車にありがちな間違いなのだ。ハングルで説明出来ないから眠い目こすりながら時計と時刻表を指差しながら理解を求めた。 水原→釜田26400ウォン/釜田→海雲台2800ウォン |
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
釜田→安東
ムグンファ1688号 今回乗る列車は江陵(カンヌン)行のムグンファ1688号、9時10分発。客車タイプの4両編成だ。 まずはこの列車で安東(アンドン)を目指す。 |
車内 客車は夜行ムグンファよりも新しいタイプで、 座席のモケットも何となく今風だ。指定された席は進行方向右側の窓側なのがラッキー。 |
海岸 というのも、海岸沿いを走る区間があり、その時の海側というのが右側なのだ。海雲台を過ぎて海がこの通り見えてくる。夏真っ盛りのビーチは、これから賑わうことだろう。海を過ぎると、内陸部をのんびりと走っていく。非電化単線のローカル線の雰囲気満載だ。 途中経由する工業都市の蔚山(ウルサン)や慶州(キョンジュ)は大きな都市ではあるが、その間は本当にまったりしている。 |
安東(アンドン)駅 蔚山から隣の席座ったハルモニが何やら話しかけてきたのだが、全然ヒアリングがダメな私。日本人なので韓国語はよくわからないと答えるしかなかった。それは通じた様で、ちょっと残念そうな表情のハルモニ。こうして会話が弾むのがローカル線の醍醐味なのだが、それが出来ないのはひとえに自分の能力不足。釜田から所要4時間で、安東に到着。 これから清涼里(チョンニャンニ)行のセマウルに乗り継ぐ。 釜田→安東 ムグンファで13400ウォン。 |
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
益三→全州
|
|
車内 基本的に全車指定席で、全車一般室(イルバンシル)である。 2+2列のリクライニングシートで、リクライニング角度も深く、KTXよりはるかに居住性が良い。 車両幅の広さがそのままシート幅=居住性へ繋がっている。 |
|
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
清涼里→春川
|
ムグンファ1811号
韓國の国鉄はヨーロッパ並みにホームが低く、レール幅も広く車両も大きいので日本と違って立派に見える。列車もアメリカンスタイルの機関車に客車を6両繋げた編成。出発まで時間があるのでホームの端で列車を撮ったり、キオスクで買い物して車内で出発を待つ。 |
|
|
- 参考資料: http://miyaji.blog.so-net.ne.jp/2005-12-15
- http://www.ts9.jp/cgi-bin/mt/ts9/archives/2005/08/post_322.html
- http://www.ts9.jp/cgi-bin/mt/ts9/archives/2005/08/post_322.html
- http://www.ts9.jp/cgi-bin/mt/ts9/archives/2005/08/post_329.html
- http://www.ts9.jp/cgi-bin/mt/ts9/archives/2005/10/post_403.html
- この記事と同じテーマ(ソウル・交通)の記事に42名の編集者が参加しました!